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第1回 ランニングとは?
第2回 心停止を予防するには?
第3回 <ランニング編3>「熱中症」とは?第4回 <ランニング編4>膝の痛み第5回 腰の痛み vol.1 〜筋・筋膜性腰痛症〜
ランニング Q&A
腰の痛み〜筋・筋膜性腰痛症〜

運動をされている方だけでなく、日常生活の中でも悩まされている方の多い腰痛。今回はそんな腰痛への対処と予防法をご紹介します。

筋・筋膜性腰痛とは?

腰痛 腰痛には、腰椎椎間板が神経を圧迫して腰部への痛みや下肢への痺れなどを引き起こす腰椎椎間板ヘルニアや、腰椎の疲労骨折によって主に腰痛を引き起こす腰椎分離症などがありますが、これらの様に明らかな所見が認められない腰痛を筋・筋膜性腰痛と言います。
症状としては、一般的に筋肉、特に脊椎を支える脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)や、脊椎と骨盤を繋ぐ腰方形筋(ようほうけいきん)など、腰背部の筋肉の緊張があり、同部の圧痛(押すと痛い状況)が認められます。

また、腰痛症は急性腰痛と慢性腰痛に分けられ、急性腰痛の場合、スポーツ中などに急激な体幹の動きで筋肉や靭帯が損傷した際、損傷部位の炎症や損傷部位周囲の筋緊張によって生じます。
また慢性腰痛は、急性腰痛からの移行や、体幹や股関節周囲の筋肉の筋疲労やそれによる筋緊張により生じます。

筋・筋膜性腰痛を引き起こしやすい身体の状態とは?

 主に、長時間の座位や前かがみの姿勢、股関節周囲筋群の柔軟性低下による立位時の過度な腰椎後弯・前弯姿勢、腹腔内の圧力低下(腹横筋の筋機能低下等)による様々な動作時の腰部への過負担が筋・筋膜性腰痛を引き起こす原因とされています。

予防のためには?

 原因となっている姿勢の改善や、柔軟性の改善、腹圧の向上が必要です。具体的には、姿勢を腰椎の過度な前後弯のないように維持・改善すること、腰や股関節周囲の筋肉の柔軟性を入念なストレッチ等で高めておくこと、腹圧を高めるトレーニングを行っておくことなどが挙げられます。

 

 

腰の代表的なストレッチ
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股関節周囲の代表的なストレッチ
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腹圧を高める代表的なトレーニング
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